ナースの裏の顔
いよいよ看護師時代のお話しです。私が実際に経験した事を包み隠さず書いちゃいます!!
ナースの実体
「おはようございます!」と新人のわたしは、詰め所といわれるナースの控え場所に入って行きました。(お弁当など荷物を置く為)
なんとモクモクと白い煙が・・・正面には鬼のような看護師長が、タバコをうまそーに吸ってるでわありませんか。そしてその両隣には、主任とベテランナースが・・・3人仲良くすぱすぱ状態!!
ひえ~ こえ~ くせぇ~
この煙どうすんだよ~ 匂いがしみつくだろ~
なぁ~んて言えるわけもなく、そそくさとナース室へ避難した。
ある時、呼吸器疾患の患者さんが隠れてタバコを吸っていた事がばれてしまいました。
すると看護師長が、「命とタバコとどちらが大事なんですか?絶対駄目です!」だってー もうびっくりー あんたがいうかぁぁぁ。
師長の動きを観察していたら、ちょくちょくタバコを吸いに部屋を行ったり来たりしていました。私達は、お昼休憩しかないのにね。ふぅ~
看護師長に逆らうナースはいませんでした。師長の言葉は絶対なのです。
ある時やたらと病棟に院長先生が出入りして、看護師長となにやら楽しそうにおしゃべりしているので、おかしいなぁ~と思っていたら
なんと二人はムフフのいい関係だったのです!!
勿論二人は既婚者で子供もいます。どうなってんの~状態。
きっと院長室で二人は💛💛💛してたかもって。キャーいやらしいワー。
ドクターといえば、夜勤になると病院の携帯電話にかけてきて誘ってきたり、夜のナースステーションに患者さんを診に来るふりして、勝手に勤務表を見て「この日空いてる?」など、エロドクターが多かった。カルテを持って患者さんの回診に行くときなど、カルテに手紙がはさんだあったりなどなど・・・ホントにいやらしいったらありゃしないー。
私の同期のナースはドクターの卵と内緒でお付き合いしていたけど、そのドクターはほんとに真面目なカンジでした。 が しかーし、今頃はエロじじドクターまっしぐらー状態でしょうか? 違ってたらごめんなさいです。
まっ、そんな私も新人ナースのころは、同期の子たちとよく食事をおごってもらいましたけどね!うん!ご飯は美味かった。
他の病棟でも大体こんな感じだったかな。
エロドクター以外に、もうひとパターンのドクターがいました。それは、すぐキレるドクターです。患者さんの所に処置をする時、消毒液が足りなかったり、テープを出すのが遅かったりするともう機嫌が悪くなり、病室から出ると回診車を足で蹴って廊下を進んでいくのです。自分の思い通りにいかないとキレてしまうわがままなドクターでした。自己中心的で、いつも上から目線、ナースを完全に馬鹿にしている感じでした。
もちろんナースには嫌われていました。もう控え室では「あのクソ野郎!どっかとばされろ!ブッサイクな顔しやがって!」
みんなで悪口大会。そういう時は先輩も後輩もみんな一致団結!そのドクターにはちょこちょこいやらしことしてましたねぇ~。呼ばれても聞こえないふり、近くによらない、あからさまに他のドクターの指示を仰ぐなどなど。ナース恐るべしじゃ~
とまあ私が思い描いていたナース像とは、全く違う現実がそこにはありましたが・・・
✨白衣の天使✨ってなんですかぁ~
笑いと涙の看護学生時代
【自己紹介】
私は45歳元看護師で、現在は看護職を離れています。
実はかれこれ職を離れて10年位経ちます。
地元の看護専門学校を卒業して正看護師の免許を取りました。
21歳から医療の現場で働き、結婚を機に35歳で看護職を離れました。
今回このブログを書こうと思ったのは、現在の医療の現場を見て、
また、私が体験してきた事を踏まえて、実際の医療の現場とは
果たしてどうなのか?医療の現場の真実とは?
看護師しか知る事のない現場の真実を赤裸々に語ろうと思った事と、
当時の私は若く、感じる事ができなかった事が45歳を迎えた今
今の私ならこんな風に医療の現場と向き合えたな、などなど
笑いと涙の看護師生活を自身の関わりと一緒にお話ししていきます。
今から医療の世界を目指す方、もしくは医療の世界を知らないけど、
実際の現場がどうなっているのか興味のある方に特に見て頂きたいです。
よろしくお願いいたします。
【25年前の看護学生時代】
私は看護専門学校へ2年間通い、正看護師の免許をとりました。
クラスの人数は40人位で、その内5人が社会人(年齢22~35歳・2人が男性)でした。担任教師は2人いて50代、30代の女性でした。
1年生は主に勉強中心でテストも沢山ありました。60点以下で赤点で、追試代3000円を払い、追試受けてました。どんだけ学校に投資したことか・・・あまり勉強せず遊んでばかりいた自分が悪いんですけどね。まだ1年という事で甘えがあったの
だと思いますが、言い訳かなー
しかし、社会人5人は違いまた。授業中は真剣にメモを取り、予習復習当たり前、分からない所はすぐ質問、もちろん成績優秀、とにかくすごかったです。なので、先生からの評価も高く、常にリーダー的な存在でした。5人の中には結婚していた人もいたので、色んな事情を抱えながら必死に頑張っていたんだなぁ~と今思い返してもすごい!と思います。
クラスの雰囲気はとても良く、思いやりのある素敵な仲間でした。でも途中で学校を辞めていく子もいました。理由は、てんかん発作が起きる、自律神経失調症で体調不良、デザイン関係の仕事がしたい、授業についていけないなどでした。病気で辞めざるをえないのは辛いですね。
看護科の先生はというと、厳しいというより嫌味な先生でしたねぇ~。髪型、服装、持ち物、すべてにおいて口うるさかったです。反抗期だったのかな?嫌いでした。でも教育学、心理学などの先生は近くの大学から来てもらい勉強していましたが、授業も楽しく分かり易く、親しみやすい先生でした。笑った時の優しい目が印象的だったのを覚えています。
話は変わりますが、教室で授業を受けていた時の話です。衝撃的な事件が起こりました。今思い出しても恐ろしいのですが・・・
私達の学校は総合病院が併設されており、窓から外を見るとすぐ病院で毎日多くの患者さんの姿を見かけていました。ある時ふと窓の外を見ていたら、「えっ!!!」病院の屋上から人が飛び降りたのです。一瞬の出来事でしたが、頭から落ちていました。その方は即死で、入院患者さんだったようです。その他の情報は分かりませんが、その後はしばらく騒ぎが収まらず、私はショックでしばらく動けずボーっとしていたと思います。
本当に色んな事があったなぁ~と書きながら思い出しています。いい思い出ばかりじゃないけど、これからも私が感じてきた事、いい事も悪い事も、ぜぇ~んぶ正直に書いていきたいです。
2年生になり、いよいよ本格的な看護実習が始まりました。
1チーム5~6人で各病棟を実習します。チームリーダーが病棟での挨拶や、その他いろんな事をまとめてくれました。私の班のリーダーは、もちろん頼れる社会人先輩!准看護師時代の経験もあり、病棟での動きが超スムーズ!実習服をきていなかったらナースか学生か分からないレベル!私は緊張しまくりのバタバタ状態でした。
そんな看護実習時代の、最も心に残り、感じた事を書いていこうと思います。
【外科病棟実習】
さあ初めていく病棟は、なんと外科病棟!沢山の知識を詰め込みいざ病棟へ。
怖そうな看護師長に、怖そうな学生指導の看護師がぁ~そして外科病棟ならでわのあの緊張感、実習初日からやられましたね。
そして突然「○○さんすぐにオペ室入って!」と言われ、もうパニック状態、わけも分からずオペ室へ。隅っこで見学していましたが、電気メスで開腹したときの焦げた匂い、腸がお腹からぬるぬるとでてくる様子、リアルすぎです。
オペも無事終わり集中治療室へ移動され、この患者さんが私の受け持ち患者さんになりました。 年齢72歳・男性・病名(胃・十二指腸穿孔)
早速患者さんの情報収集を始め、看護計画を立てます。(これがかなり大変だった)それと同時に、患者さんのバイタルチェック、出血量、尿量など観察していきます。
管もとれ、病状が落ち着いてきたら個室へ移動されました。この頃から患者さんとゆっくり話が出来たように思います。主に看護ケア中心で、BB、足浴、口腔ケア、検査付き添いなどでした。家族の方とも仲良くなり、実習で辛いことがあると逆に励ましてくれたりしました。今思うと患者さんにしてみれば、私は孫みたいな存在だったと思います。 あれから25年長生きしてくれてるといいな~。
一番大変だったのが、やっぱり看護計画でしたね。「何を解決するために計画を立てるのか」「個別性のある看護が大事」など、書いても書いてもダメ出しで、ホントにこれでもかぁーって感じでした。今の学生さんもかなり苦労されてると思いますが、今の苦労は必ず報われます!めげずに頑張ってほしいです!
外科病棟は、緊急を要し、死に直面する事も多く、たくさんの知識が必要です。
とても厳しく、大変な病棟ですが、看護師としてスキルを磨く事が出来る科だと思います。
【産科病棟実習】
受け持ち患者さんは、年齢30歳位・初産婦さんでした。経過は良好で、とても話しやすい患者さんでした。妊娠期における患者さんは出産、育児についての悩みや不安が大きく、かなりのストレスを抱えていたと思います。
他のメンバーの受け持ち患者さんの中には、会話が続かないとか、冷たい態度をとられるなど、コミュニケーションが難しいと話していました。
でもそれは当たり前の事ですよね。
実習をしている時は、患者さんと二人きりで無言が続くとかなりの苦痛で、何をしていいのやら居場所がなくなります。なので、その場の雰囲気を良くする為に相手の気持ちはおかまいなしで、自分が良かれと思った事をぺらぺら話し出してしまいます。
私も出産を経験していますが、妊娠・出産は女性にとって、とても大きな変化をもたらします。特にいろんな事に対して敏感になりやすく、精神的にも不安定になりやすいです。
妊婦さんを受け持つ時は、「慎重に言葉を選び、不安を取り除き、優しい声かけをする」事が大切です。
私の患者さんは優しい方でしたが、実際のところ私が気付かないだけで、イライラしていたのかもしれません。当時にもどって謝りたい!!です。
でも結局受け持ち患者さんの分娩に立ち会うことが出来ず、とても残念でした。
しかし、この時はまだ知りもしなかったのですが、この患者さんとは、意外なかたちで悲しい再開をする事となるのです。
新人看護師として最初に配属されたのは外科病棟でした。40歳男性・肝臓がん末期の患者さんが入院していました。その方の奥さんが、産婦人科実習で受け持った患者さんでした。ほんとに悲しい再開で、何て言葉をかけていいのか分かりませんでした。患者さんの最後を迎える日、7~8カ月の子供を抱きながら「お父さん、お父さん」と泣いてしがみついている姿を見て、涙が止まりませんでした。この時初めて死というものを経験しました。本当に辛かったし、悲しかったです。
【内科病棟実習】
呼吸器疾患慢性期の患者さんだったので、あまり変化のない実習だったように思います。なので、毎日の看護計画を立てることが変化がなさすぎて、今日は何をしようか考えることが大変でした。
実習生の頃は病棟に行ったら、一人の患者さんだけを観察し、そこしか居場所がなく、他にすることがありませんでした。しかし現場はとても忙しく、看護師がゆっくりと一人の患者さんに向き合う時間はない様子でした。今思うとあれだけの時間があるにもかかわらず、貴重な時間を無駄にしていたと後悔しています。その当時は、目に見える症状、その疾患に関連する可能性のある問題ばかり考えていました。だから、いきずまっていたのだと思います。
今私は、愛する夫、愛する子供達がいます。家族がいるからどんな事があっても頑張ろうと思えます。今ハット思い返す事ことは、その患者さんたちにも大切な家族がいたということです。
当たり前のことですが、その当時はそこまで深く考えられませんでした。家族構成ぐらいしか把握していませんでした。家にいる家族の事、今後の事、金銭的な事など、数え上げたらきりがないくらい患者さんはとても辛い思いをしていたのだと思います。自分の病気よりもきっと、家族の事を心配していたと思います。
受け持った患者さんで、家の事情を話してくれる患者さんはいませんでした。でもそうですよね。今私が入院して受け持ちの学生さんがついたとしても、そこまで深い話はしないと思います。したくないというか、言う必要がないからです。
患者さんの全部を知ることは無理ですが、毎日側にいて注意深く観察すれば、必ず「アレ?いつもと何か違うな」「何かあったのかな」など少しずつ見えてくるはずです。これは学生だからこそ出来る事です。実際現場にでたら、患者さんの話など聞いてる時間はありません。症状だけを聞き、あとは聞き流す程度です。
目には見えない患者さんの心のケアがとても大事です。実習される学生さんには、もっと患者さんの心の声に耳を傾けてほしいと思います。充実した実習になるはずです。
その他いろんな事がありましたが、無事国家試験に合格し、念願の看護師になることが出来ました!!(猛勉強したー)